ロボアドバイザーを比較:おすすめサービスも解説【2024年版】

ロボアドバイザーに興味があっても、どのサービスを選べば良いか迷っていませんか?ロボアドバイザーは、投資初心者から上級者まで、幅広いニーズに対応する便利なツールです。

さまざまなロボアドバイザーのサービスが登場していますが、それぞれに特徴や手数料の違いがあり、適切に選ぶ必要があります。

本記事では、ロボアドバイザーのメリットやデメリット、選び方のポイントに加え、2024年現在のおすすめサービスを徹底解説します。最適な投資アプローチを見つけるための参考にしてみてください。

目次

そもそもロボアドバイザーって何?

ロボアドバイザーとは、人工知能(AI)やアルゴリズムを活用して資産運用を自動化するサービスです。通常、投資家が行うポートフォリオ構築や資産配分の調整、リバランスなどの運用を、専用プラットフォームが自動的に行うのが特徴です。

多くのロボアドバイザーは、利用者のリスク許容度や運用目的に合わせた最適なポートフォリオを提示し、手軽に投資を始められるよう設計されています。従来の投資顧問サービスに比べて手数料が低く、初心者でも気軽に投資が始められるサービスとして人気が高まっています。

ロボアドバイザーのメリットは?

ロボアドバイザーには、投資初心者から上級者まで幅広く活用できる多くのメリットがあります。ここからは、ロボアドバイザーの具体的なメリットや、どのように資産運用をサポートしてくれるのかを詳しく解説します。

投資顧問サービスと比べて費用が安い

1つ目の魅力は、従来の投資顧問サービスよりも手数料が抑えられている点です。

通常、投資顧問やファイナンシャルアドバイザーに依頼する場合、初回相談料や運用資産に対する手数料、成功報酬などが発生します。これが積み重なると、運用資産額の数%のコストがかかることもあります。運用額が多くなれば、コストだけで数十万〜数百万円となることもあるのです。

対して、ロボアドバイザーはアルゴリズムやAIを活用した自動運用なので、サービス提供にかかる人件費などのコストを大幅に削減できます。そのため手数料は、年間で運用資産額の0.5〜1%程度に抑えられるケースが多いです。コストを少しでも抑えたい方にとって、ロボアドバイザーは魅力的な選択肢の1つとなるでしょう。

感情に左右されずに投資できる

投資家の感情に左右されず、客観的な運用を行える点もロボアドバイザーのメリットの1つです。人間は株価の変動に一喜一憂しやすく、売買のタイミングで冷静さを欠き、損失を被ることも少なくありません。

その点ロボアドバイザーでは、あらかじめ設定されたリスク許容度に基づき、市場の状況に応じてポートフォリオを管理します。そのため、感情に流されずに適切なタイミングで売買やリバランスを行い、長期的な運用においてパフォーマンスを安定させやすくなります。

投資の判断に自信がない方や感情に左右されて売買を繰り返してしまう方は、ロボアドバイザーに任せることで安心して投資に向き合えるでしょう。

自動で最適なポートフォリオを組んでくれる

ロボアドバイザーは、投資家のリスク許容度や目標に基づき、最適なポートフォリオを自動で構築してくれるのが強みです。

具体的な内容はサービスにより異なりますが、一般的にはユーザーが最初にリスク許容度や投資目的、運用期間などを入力していきます。その内容をもとにAIが投資先や投資配分を判断し、個人に最適化されたポートフォリオを提案します。

さらにポートフォリオのメンテナンスも自動的に行われ、必要に応じてリバランスが実施されるため、常に適切な資産配分が維持されます。投資の知識が少ない方や、手間をかけずに運用したい方には非常に便利なサービスです。

ロボアドバイザーのデメリットは?

便利なロボアドバイザーですが、すべての投資家にとって最適なサービスとは限りません。ここからは、ロボアドバイザーの注意すべき点やデメリットを解説します。

担当者から細かいアドバイスをもらえない

ロボアドバイザーのデメリットの1つは、個別の担当者から細やかなアドバイスを受けられない点です。投資顧問サービスでは、担当者が投資家の状況や要望を把握し、ライフステージの変化や市場環境に応じて適切なアドバイスを行います。

一方、ロボアドバイザーはアルゴリズムに基づく運用であるため、個別相談をすることはできません。別途相談窓口が用意されていることもありますが、一般的な問い合わせ対応に限られる場合がほとんどです。

自身にとって大きな投資を検討している場合やより複雑な投資戦略についての相談を希望する場合には、ロボアドバイザーのシステムでは不満に感じるかもしれません。

投資できる商品がサービスごとで異なる

ロボアドバイザーによって、提供される商品や投資対象が異なる点もデメリットです。多くのロボアドバイザーは「上場投資信託」を中心に運用を行っていますが、サービスによっては日本国内の投資信託に偏っていたり、海外株式や債券の取り扱いが少なかったりする場合もあります。

また、活用するロボアドバイザーによっては、投資先が特定の分野に集中してしまう恐れもあり、リスクが高まる恐れもあります。自身の投資方針やポートフォリオのバランスを重視する場合は、各ロボアドバイザーの投資対象をよく確認することが大切です。

暴落して損をする時もある

いくらロボアドバイザーが優れたアルゴリズムを使っているとはいえ、必ず利益が出るわけではありません。市場全体が暴落するタイミングでは、ロボアドバイザーも損失を回避できないことがあるため注意が必要です。

特に株式市場の変動が大きい局面では、想定以上の損失が発生する可能性もあります。ロボアドバイザーのメリットに自動でリバランスしてくれる機能がありますが、急激な市場変動には対応しきれないことも多いです。リスクを十分理解した上で利用するようにしましょう。

ロボアドバイザーの選び方

ロボアドバイザーを選ぶ際、実績や手数料、投資のパターンなどをしっかりと確認することが大切です。自身の投資目的やリスク許容度に合ったサービスを見極め、長期的に安心して利用できるかどうかを判断しましょう。

実績を確認する

ロボアドバイザーを選ぶ際、サービスの実績を確認することがとても重要です。どのような成績を残しているか、過去の市場変動でどの程度のリターンやリスクコントロールができたかを確認することで、自身の投資目的に合ったサービスかどうかを見極められます。

特に長期的な運用を考えているなら、過去数年間の実績データやユーザー評価、運営元の信頼性も重要です。他にも、運用会社の運用資産総額や、金融庁などの規制を遵守しているかもチェックポイントです。信頼できるサービスを選ぶことで、安心して資産運用を任せられるでしょう。

投資のパターンをチェックする

ロボアドバイザーには、利用者に投資アドバイスのみを行う「アドバイス型」と、資産運用を自動で代行する「投資一任型」があります。アドバイス型は投資の最終判断を自身で行うため、投資に関する一定の知識や関心が求められます。

一方、投資一任型はポートフォリオの構築やリバランスをすべて自動で行ってくれるため、忙しい方や投資初心者に適した方法です。

自身の投資スタイルや運用の手間を考え、どちらのタイプが適しているかを検討するのがおすすめです。最終判断は自分で行いたいのか、できるだけ手間を減らしたいのかなど、どのように投資と向き合いたいかを考えることで、適したパターンを選ぶことができるでしょう。

最低投資額を確認する

ロボアドバイザーを利用する際、最低投資額の確認も重要です。サービスによって、1,000円から始められるものもあれば、最低10万円以上を必要とする場合もあります。最低投資額が低いサービスは少額から気軽に投資を始めることができ、特に初心者や投資に不慣れな方にとって敷居が低くなる点がメリットです。

一方で、最低投資額が高い場合は資金をある程度確保する必要があるため、最初からある程度まとまった投資を行いたい方や、余裕資金がある方に向いています。自身の資産状況や投資の目的に合った最低投資額のサービスを選ぶことで、無理なく運用をスタートできます。

手数料をチェックする

ロボアドバイザーの手数料には、運用手数料、入出金手数料、解約手数料、申込手数料などが含まれるため、各項目の費用をしっかりと確認することが大切です。

運用手数料は年間0.5〜1%が相場で、ポートフォリオの維持やリバランスにかかる費用です。サービスによっては入出金手数料がかかる場合もあり、頻繁に資金を動かす方はその都度コストがかかるので注意しましょう。

解約時に解約手数料が発生するケースもあり、もし短期間での解約を考えているなら注意が必要です。

申込手数料は多くのロボアドバイザーで無料となっていますが、念のため費用が発生しないか事前に確認しておきましょう。これらの手数料を比較し、運用スタイルに合ったコストバランスを見つけることがポイントです。

ロボアドバイザーおすすめ3選

ここからは、数あるロボアドバイザーの中から2024年に特におすすめの3つのサービスをご紹介します。それぞれの特徴やメリットを比較し、自分に合ったサービス選びの参考にしてください。

ウェルスナビ :洗練された利便性、初心者に適した選択肢の一つ

https://www.wealthnavi.com/ 

ウェルスナビは、投資初心者や多忙な方でも手軽に始められるロボアドバイザーです。ユーザーのリスク許容度に合わせて最適なポートフォリオを構築し、入金から投資、リバランス、税金最適化まで全自動で管理します。

「長期・積立・分散」を方針に、世界50か国以上・12,000銘柄超にわたる分散投資ができるため、リスクを抑えつつ資産成長を目指すことができます。また、税金最適化機能「DeTAX」で、分配金の受け取りやリバランス時の税負担が軽減されるのも魅力です。一般NISAや2024年からの新NISAにも対応し、非課税枠を活用した運用もできます。

手数料は年率1.1%(税込)と他のロボアドバイザーより高めなので、長期間利用するとコストがかさみやすいのがデメリットです。また、投資対象が固定されているため、特定の銘柄を追加したいなどのカスタマイズ性には制約があります。

手数料

  • 運用手数料:預かり資産に対して年率1.1%(税込)、3,000万円超の部分は0.55%(税込)
  • 入出金手数料:無料(銀行手数料がかかる場合あり)
  • 解約手数料:無料
  • 申込手数料:無料

SBIラップ:預かり資産1,000億円!大手の安心感

https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_top.html

SBIラップは、SBI証券が提供する投資一任型ロボアドバイザーです。AIが市場データを分析し、将来の相場を予測して投資配分を自動調整するため、手間をかけずに効率的な運用ができます。

米国株式や先進国株式、新興国株式、債券、不動産、金といった8種類の資産への幅広い分散投資ができ、リスクを分散しつつ資産を成長させることができます。

さらに、運用資産残高に応じて貯まるポイントプログラム「SBIラップマイレージ」が利用でき、VポイントやPayPayポイントなどへの交換が可能です。

SBIラップはNISA口座には対応していないため、運用益には約20%の税金が課される点がデメリットです。また、投資コースは「AI投資コース」と「匠の運用コース」の2つから選ぶことができますが、各コースに固定された運用方針があるため、細かいポートフォリオの調整はできません。

手数料

  • 運用手数料:年率0.66%(税込)
  • 入出金手数料:無料(銀行手数料がかかる場合あり)
  • 解約手数料:無料
  • 申込手数料:無料

ROBOPRO:AI駆使し、より積極的な収益追及が可能

https://ai.folio-sec.com/

ROBOPROは、FOLIOが提供するロボアドバイザーです。AIを駆使して、市場予測と資産配分の調整を行います。AIは40種類以上の市場データを分析し、米国株や新興国株、債券、不動産、金など8つのETFに分散投資を行います。

また、市場状況に応じて毎月の投資配分を積極的に見直し、リスク管理とリターンの最大化を図る戦略が魅力です。

さらに、金融庁の公表データで運用効率の指標であるシャープレシオで第1位を獲得するなど、高い運用実績も注目されています。積立を継続すると手数料がキャッシュバックされる「長期積立特典」もあり、積立回数が増えるほど手数料負担を軽減できるのも人気の秘訣です。

ROBOPROは、SBIラップと同じくNISA口座に対応していないため、運用益には約20%の税金がかかります。また、最低投資額が10万円と他のロボアドバイザーより高めなので、まとまった資金を必要とする点がデメリットです。

手数料

  • 運用手数料:年率1.1%(税込)、3,000万円超の部分は0.55%(税込)
  • 入出金手数料:無料(銀行手数料がかかる場合あり)
  • 解約手数料:無料
  • 申込手数料:無料

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

まとめ

今回はロボアドバイザーのメリットやデメリット、選び方やおすすめのロボアドバイザーサービスについて解説しました。

ロボアドバイザーは、投資初心者でも簡単に始められる資産運用のツールとして年々注目が高まっています。様々なサービスがありますが、特徴や手数料、対応する投資対象が異なるため、自分の投資目的やスタイルに合ったサービスを選ぶことが重要です。

また、実績や最低投資額なども事前に確認しておくことで、長期的に満足できる運用が可能となります。こちらの記事を参考に、自分に合ったロボアドバイザーを見つけ、効率的な資産運用を始めてみましょう。

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この記事の著者

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