近年、多くのサラリーマンが副業に注目しています。副業は、投資の原資を確保し、リスク分散の考え方を実践する絶好の機会であり、副業を通じて新しいスキルや人脈を獲得することで、キャリアにおける選択肢も広がります。本記事では、サラリーマンに人気の副業4選を紹介し、そのメリットと注意点を詳しく解説します。
なお、投資に関しては社内規則上、副業には該当していない会社も多いですが、ここでは給与所得以外の収入について記載しておりますので、投資も副業として扱わせて頂きます。
副業をするサラリーマンは増えている
働き方改革による労働時間が是正されたことで、時間にゆとりができ副業を始めたサラリーマンが増えています。また、給与所得に依存せず、複数の収入源を持つことで経済的な安定を図りたいと考える人や、副業を通じてスキルアップを目指す人も増加しています。
サラリーマンに人気な副業4選
副業には多様な選択肢があり、それぞれの目的や適性に応じて選ぶことができます。今回は人気の高い副業を4つピックアップしてご紹介します。
データ入力などの簡単な事務作業
データ入力などの簡単な事務作業は副業として非常に人気が高いです。特別なスキルを必要とせず、パソコンがあれば自宅で作業でき、短時間で完了する内容も多いため、サラリーマンにとって魅力的です。他の副業と比べ、スキル習得の時間や費用などが少なく、手軽に始められる点も大きな利点です。ただし、報酬が他の副業と比較した際に低いことが多いため、収入を大幅に増やしたい方には向かないかもしれません。
オンライン教育(家庭教師・講師)
自身がこれまで培った専門知識やスキルを活かし、学生や社会人に対してリモートで指導する副業がオンライン教育です。特に語学やプログラミングなどスキルを生かした分野が人気で、ビジネスマナーやプレゼンテーションスキルなど、社会人として培った業務知識や経験が活かせる点も魅力です。スキルの向上が報酬に直結しやすいため、成長意欲のある方に適した副業と言えるでしょう。
ネットショップ運営
商品をオンライン販売する副業です。商品展開には主に二つの方法があり、一つはハンドメイドにてオリジナル商品を作成し、販売する方法、もう一つは利益率の高い商品を選定し販売する方法です。ネットショップを運営する上では、商品製作以外にも、商品説明や掲載する際の商品撮影などを工夫する必要があります。他の副業と違い、初期投資や在庫管理が必要なためリスクもありますが、比較的安定した収入源になる可能性があります。
投資(株式・不動産・暗号資産)
株式や不動産、暗号資産などへの投資も副業として人気です。他の副業とは異なり、リスクが伴うため一定の知識と計画が必要です。
給与所得を増やすより副業を選ぶ理由とは?
ここでは、近年、給与所得を増やすよりも副業を選ぶ人が増えている3つの理由を解説します。
短期間で収入を増やすことができる
副業の魅力は、短期間で本業の昇給やボーナスを待つことなく、休日やスキマ時間を活用して収入を得ることができる点です。
スキルアップに繋がる
新たなスキル習得は自分自身の視野を広げる機会にも繋がります。本業で限られた分野に従事している場合でも、副業を通じて新たな業界に挑戦でき、幅広い経験が積めます。例えば、プログラミングやデザインの副業では、本業では関わらないプロジェクトや異なるクライアントとの仕事を通じて、コミュニケーション力や問題解決能力が磨かれます。副業を通じて、市場価値を高め、本業では得られないスキルを育む機会を得られます。
リスクマネジメントになる
本業の収入以外に副業でも収入が得られることは、経済的なリスクマネジメントにも有効です。一つの会社に依存せず、複数の収入源を持つことで、失業や収入減少といった予期せぬ事態にも対応できる余裕が生まれるでしょう。例えば、企業の業績悪化で給料が減少しても、オンライン教育やネットショップ運営などの副業収入があれば、生活水準を維持することができます。不測の事態への備え、セーフティーネットの一つとして有効な手段となるでしょう。
副業禁止の会社ではバレてしまうのか
就業規則などで副業が禁止されている会社で副業を行うと、発覚した場合に懲戒処分や解雇といった厳しい処分を受けることがあります。副業が発覚する主な原因としては、税務調査や住民税の通知があります。副業禁止の会社であれば、無理に副業を行うべきではないでしょう。まずは就業規則をよく確認し、副業が可能かどうかを確認することから取り組むべきです。では「副業がどのように会社にバレるのか?」について詳しく解説していきます。
税務調査でバレる可能性がある
副業から収入がある場合、その所得税を支払う必要がありますが、確定申告を行わずに副業を続けていると、税務署の調査が入る可能性があります。その際、収入の動きが不自然であれば、さらに詳しく調べられることがあり、結果的に会社に知られることがあります。
住民税からバレる可能性がある
住民税は本業と副業の所得を合算して計算され、通常は会社が本業の給与をもとに住民税を代行して支払っています。副業をしていると、住民税が急に増えるため、会社が「なぜ住民税が増えたのか」と不審に思い、副業が発覚することがあります。
サラリーマンが副業をする際の注意点
就業規則で副業を行うことに問題がなく、規則に則って収入を得た場合であっても、副業で得た収入が一定額を超えた場合には、確定申告を行う必要があります。また、税務上のトラブルだけでなく、副業に集中しすぎて本業に悪影響が出ることも避けるべきです。副業はあくまで補助的な収入源として、本業とのバランスを取りながら進めることを推奨します。
まとめ
いかがでしょうか。副業は、収入を増やすだけでなく、キャリアアップや生活の質向上、リスクマネジメントの手段として、サラリーマンにとって非常に魅力的な選択肢です。
税務対応や本業が疎かにならないようにすることなど注意点もありますが、副業をきっかけに起業したり、キャリアアップする人も増えています。自分自身にとってどのようなキャリアや経済力が望ましいか、長期的な視点でご検討いただけたらと思います。