投資に興味があるものの、どの投資商品・サービスを選べばよいか迷っていませんか？投資商品にはリスクもあり、自分のスキルや経験に合わせた選択が重要となるのです。本記事では、幅広く金融商品や金融サービスを紹介し、わかりやすく解説いたします。
金融商品によってリスク性は全く異なる
金融商品には株式、投資信託、債券など様々な商品が存在します。例えば、株式投資では株式市場や企業の動向に関して情報収集と分析を行い、投資対象の企業に対して理解を深めておくことが重要となります。
一方で、投資信託はプロのファンドマネージャーが運用を代行するため、比較的少ない労力と知識で投資が可能ですが、投資テーマに関する選定眼を養う必要はあるでしょう。
投資のリスクは金融商品ごとに異なるため、自分の知識レベル、リスク許容度、目標に合った商品を選ぶことがポイントとなります。
リスク性が低いと言われている商品3選
リスクが低く、長期的に安定したリターンを狙うのであれば「貯蓄型保険」「投資信託」「日本国債」などが推奨されます。それぞれの商品の特徴と利点を見ていきましょう。
貯蓄型保険
生命保険と貯蓄機能を兼ね備えた商品で、保険料を支払うことで将来的にまとまった金額を受け取ることができます。定期的に保険料を支払うだけで運用が進むため、金融知識が少ない方でも安心して利用できます。また、万が一の際には保険としての保障も受けられるため、リスクを抑えつつ資産形成を目指す方に人気です。手間がかからず、堅実な運用が期待できるのが魅力です。
投資信託
プロのファンドマネージャーが運用を行うため、投資初心者にとって非常に取り組みやすい金融商品です。少額から始められる点も大きな魅力で、個別株のように一つの企業に依存するリスクが分散されます。リスクが低い運用先を選ぶことで、安定したリターンが期待できるのも特徴です。特に、債券型やバランス型の投資信託は、リスクが低く、初心者でも安心して投資を始められるため、非常に人気があります。定期的な積立も可能で、長期的に資産を増やす戦略として最適です。
日本国債
リスクが低い投資商品として知られており、特に安全性を重視する投資家に選ばれています。理由として、日本政府が発行する債券であるため、返済の信頼性が高い点が挙げられます。日本国債は、国の信用力に支えられた極めて低リスクの商品であり、元本が保証されるため、預金感覚で資産を運用したい方に適しています。また、他国の国債に比べて日本国内での手続きが容易で、為替リスクがない点も大きなメリットです。長期的に安定した運用を目指す方には、最適な選択肢となるでしょう。
中級者向け商品3選
初心者向けの金融商品がある一方で、一定の経験を積んだ中級者向けの金融商品も存在します。中級者向けの金融商品は、リスク管理や市場分析のスキルが求められ、より高いリターンを目指すことができますが、その分リスクも大きくなります。ここでは、「株式投資」「外貨預金」「金（ゴールド）」といった中級者向け金融商品をご紹介します。
株式投資
代表的な投資対象（もしくは、金融商品）であり、企業の株式を購入することでその企業の成長に伴う利益が期待できます。ただし、株式によっては価格変動が激しく、大きな収益を期待できる一方で、損失を被るリスクもあります。自分自身で株式市場の動向や企業の業績を分析することで、より専門的な運用ができるようになります。
外貨預金
自国通貨ではなく外国通貨で預金する資産運用手法のひとつです。特徴としては、為替リスクが伴うため為替相場の変動により利益が出ることもあれば、損失が発生することもあります。特に、金利が高い国の通貨として預金することで、通常よりも高い利回りが期待できますが、通貨価値の下落リスクもあるため対象通貨の選定には気を配る必要があります。そのため外貨預金にチャレンジする際は、為替市場の動向や政府による政策、統計に関する発表といった、対象国の経済状況を注意深く観察する必要があります。
金（ゴールド）
株式や不動産の価格下落に対するリスク分散の手段として好まれており、長期的に価値を保つことが期待される資産です。金価格は、経済不安や通貨の不安定化時に上昇する傾向があります。他の資産と異なる動きをすることから、ポートフォリオ（=保有資産の組み合わせ）におけるリスクを分散する役割を果たします。株、為替と同様に日々価格変動があるため、収益を期待できる一方で、価格下落リスクも生じます。
比較的リスク性が高いと言われている商品3選
「FX（外国為替取引）」、「不動産」、「暗号資産（仮想通貨）」は、リスクが高く、相場の変動に対する理解と迅速な判断が求められるため、投資の経験が豊富な中級者から上級者向けとされています。
FX（外国為替取引）
通貨の為替レートの変動を利用して利益を得る投資手法です。取引量が大きく、24時間取引が可能であるため、世界中のニュースや経済指標が為替レートに大きな影響を与えます。市場の変動が激しいため、判断力と高度なリスク管理が求められます。
また、FXには「レバレッジ取引」という仕組みが存在します。少ない資金（証拠金）で最大25倍（個人名義口座の場合）という資金を動かして取引を行うことが可能となります。例えば、レバレッジが25倍の場合、10万円の証拠金があれば250万円相当の取引を行うことが可能となります。これにより、投資に注ぎ込む軍資金が少額であったり、為替の変動が小さい通貨ペアへの投資でも、利益を大きくすることが可能ですが、同時に損失も効かせたレバレッジに応じた損益を生むので注意が必要です。
不動産
比較的安定した収益を得られる一方で、初期投資額が大きく、物件選びや管理に高度な知識が必要です。物件の立地や市場の動向を見極める能力が重要であり、賃貸収入や売却益を狙うためには、長期的な視点と戦略が求められます。また、不動産投資には法律や税制、銀行融資制度の理解も必要で、物件の維持管理やテナント対応など、手間がかかる点もあります。
暗号資産（仮想通貨）
ブロックチェーン技術を基盤としたデジタル資産であり、ビットコインやイーサリアムなどが代表的です。価格は非常に変動しやすく、短期間で大きな値動きが発生することがあります。市場の透明性が高くないため、不正行為やハッキングのリスクも存在するほか、法規制や技術の進展によって価格が大きく影響を受けるため、仮想通貨投資には高度なリスク管理が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。投資は難しそうと感じるかもしれませんが、今回ご紹介したように、実際には簡単に始められる方法や商品がたくさんあります。まずは自分の資金やリスク許容度に合った投資商品を選び、少額からでも始めてみることが大切です。また、少しずつ経験を積むことで、より高度な投資にもチャレンジできるようになるでしょう。
大事なのは、一度に大きなリターンを狙うのではなく、長期的な視点でコツコツと続けることです。市場の変動に一喜一憂せず、冷静に投資を続けることで、資産は徐々に増えていきます。投資は経験と知識の積み重ねが重要ですので、まずは手軽な方法から始め、徐々に自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
最後に、投資にはリスクも伴いますが、リスクを理解し、適切に管理することで資産形成を進めることができます。自分の目標やライフスタイルに合った投資方法を見つけ、無理のない範囲でスタートし、将来の安心につなげましょう。
