「将来に向けて、投資で資産を増やしていきたいけれど難しそう……。」とお悩みではありませんか?
本記事では、学生が手軽に始められるおすすめの投資方法や、失敗を防ぐためのポイントをわかりやすくご紹介します。
学生でも始められる低リスクな投資には、さまざまな選択肢があります。ぜひ最後まで読んで、将来のための資産形成にお役立てください。
投資初心者は少額からでも投資するのがベスト!
投資初心者の学生にとって、少額から始める投資はリスクを抑えつつ将来のための資産を形成する最適な方法です。
こちらでは、学生のうちから投資をおこなう3つのメリットを解説します。
複利効果を最大限活用できる
若いうちに投資を始めることの最大のメリットは、長期間にわたって複利効果を実現できる点にあります。
複利とは、投資で得た利益を再投資し続けることで、元本を雪だるま式に増やしていく仕組みです。たとえば、元本100万円として年利5%の利回りで投資をした場合、単利で5年間運用を続けると利益・元本合わせて120円程度になりますが、複利で5年間運用を続けると121.5万円程度となり、最終的な収益性に一定の差が生じます。
つまり、若い頃から少額でも投資を始めることで、将来的に得られる利益を最大化できるということです。投資は早く始めれば始めるほど有利なため、ぜひ今から少額でも始めてみましょう。
選択肢が広がる
少しでも早い段階で資産を築き始めることで、将来の選択肢が大きく広がる点が魅力です。投資によって資産を増やすことができれば、進学や留学、起業など、新たな挑戦がしやすくなります。
また、若いうちから投資をおこない、資金の流れや経済の仕組みを学ぶことで、自身に合った投資や資産運用の方法を見つけるきっかけにもなります。少額投資でリスクを抑えつつ、将来の選択肢を広げていきましょう。
リカバリーしやすい
仮に投資で失敗した場合でも、若いうちならリカバリーする時間が十分にある点がメリットです。学生時代に少額から投資を始めることで、経験を積みながらリスクへの耐性を高められます。
たとえ損失を出しても、若いうちなら時間をかけて資金を回復させることが可能です。若いうちの失敗は貴重な学びとなり、将来の大きなリターンにつなげられるでしょう。
一方、年齢を重ねてから大きな投資の失敗をすると、資金を回復する時間が限られ、老後資金の不足などの大きな問題につながる可能性があります。投資を学びたいと考えている方は、リカバリーするための時間が十分にある学生のうちに始めておきましょう。
投資初心者の学生が取り組める少額投資5選
ここからは、学生でも無理なく始められる少額投資の方法を5つご紹介します。それぞれの特徴やメリット、注意点をわかりやすく解説するので、ご自身に合った方法を見つけてみてください。
NISAの「つみたて投資枠」
2024年に改正されたNISAは、生涯で1,800万円まで非課税で投資できる少額投資非課税制度です。つみたて投資枠では年間120万円、成長投資枠では年間240万円まで投資が可能で、非課税期間が無期限化されたことで、長期的な資産形成に適しています。
NISAの大きなメリットは、運用益が一生涯非課税になる点です。そのため、長期的な視点で資産を効率よく増やせます。また、商品を売却すると、その取得価格に相当する非課税投資枠が翌年以降に復活し、再び利用できる仕組みとなっています。そのため、資産運用の選択肢が広がる点が魅力です。
つみたて投資枠は、低リスクで長期運用向きの投資信託を中心に構成されており、初心者でも安心して始められます。
ただし、NISA口座では損益通算や繰越控除ができないため、損失が出た場合は税金面で不利になる可能性があります。また、長期運用を前提とした制度のため、短期的な利益を狙う運用には不向きです。
総合的に長期的な視点で資産形成を目指す学生にとっては、ぜひ活用したい制度といえるでしょう。
NISAに関心のある方はぜひこちらの記事もご覧ください。
単元未満株投資
まず、株式投資における「単元」とは、株式を売買する際の最小取引単位を指します。日本では通常、1単元=100株に設定されていますが、銘柄によって異なる場合もあります。単元株数は、企業の株価や投資家層への配慮により設定され、少額投資を容易にするために重要な役割を果たします。
そして、単元未満株投資とは、通常1単元(100株)単位で購入する株式を1株単位で取引できる仕組みです。少額から始められるため、学生や資金が限られた投資初心者でも安心して取り組めます。多くの証券会社が提供しており、手軽に利用できます。
単元未満株投資は、少額で多様な銘柄に分散投資できる点が魅力です。1株あたり数千円から購入可能なため、幅広い企業の株式を保有できます。また、企業の配当金や株主優待を得られる場合もあり、株式投資の基本を学べる点もメリットです。
一方で、単元未満株は、単元株の取引と比べて約定が成立しにくい場合があります。また、配当や優待の一部が単元株とは異なることもあるため注意が必要です。とはいえ、少額から投資を始めたい初心者にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。
ポイント投資
ポイント投資は、クレジットカードやキャッシュレス決済などで貯めたポイントを使って投資ができる仕組みです。三井住友カードのVポイントや楽天カードの楽天ポイント、NTTドコモのdポイントなどは、貯めたポイントで投資商品を購入できます。ポイントで株や投資信託を購入する形が一般的で、一部の証券会社や金融サービスが提供しています。
ポイント投資の最大の魅力は、現金を使わずに投資を始められる点です。買い物やサービスの利用で得たポイントを活用できるため、手軽でリスクが少なく、初心者でも挑戦しやすい点が特徴です。また、ポイントを運用しながら、投資の仕組みや動きを学ぶこともできます。
ただし、運用益を現金化する際に手数料がかかる場合があるため、注意しておきましょう。現金で投資することと比較するとリターンは限られますが、初心者が投資を体験する入り口としては非常に有効な方法です。
下記2つの投資先に関しては、価格変動が大きくなりやすいことから、短期売買されるケースが多く、リスクも高いです。一方で比較的少ない金額から投資が可能であり、学生でも投資を検討する価値があります(なお、NISA非対象となります)。
FX
FX(外国為替証拠金取引)は、異なる国の通貨を売買して利益を得る投資方法です。少額の証拠金を預けることで、数倍の金額で取引できる「レバレッジ」を活用する点が特徴です。米ドル/日本円やユーロ/米ドルなどの主要な通貨ペアを選び、市場の動きを確認しつつ売買を行います。
FXの魅力は、24時間取引ができる点が挙げられます。また、少額から始められる点もメリットです。1,000通貨単位以下の取引を提供する業者も多く、学生でも比較的始めやすいです。さらに、レバレッジを活用することで、少額の元手でも効率よく利益を狙うことができます。
ただし、レバレッジを利用することで損失が元本を上回るリスクがあります。為替市場の動きは予測が難しく、初心者が大きな損失を抱えるケースも少なくありません。そのため、リスク管理を徹底し、余裕資金で始めることが重要です。
FXに関心のある方はぜひ為替予測AIを通じて、学習を深めてみてください。
暗号資産
近年注目を集めている暗号資産投資は、デジタル通貨を取引所で売買する投資方法です。代表的な暗号資産には、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などがあります。取引はインターネット上のシステムを通じて行われます。
暗号資産投資は、少額から始められる点が魅力です。数百円から購入できるため、初心者でも手軽に参入できます。また、国際的な需要が高まることで価格が大きく変動する可能性があり、短期間で高いリターンを狙うことも可能です。さらに暗号資産は、銀行などの従来の金融機関を通さずに取引ができるため、各国から今後の成長市場として注目されています。
一方で、暗号資産は価格変動が非常に大きいため、リスクが高い投資といえます。また、取引に用いる暗号資産交換業者のセキュリティが不十分な場合、資産がハッキングされるリスクも考慮しなければなりません。初心者は信頼性の高い取引所を選び、少額から慎重に始めるようにしましょう。
投資初心者の学生が成功させるポイント
最後に、学生が投資で失敗せず、安定した資産形成を進めるために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。リスクのない投資はありませんが、最小限に抑えることはできるため、コツを掴んでおきましょう。
資金管理を徹底する
投資初心者にとって最も大切なことは、無理のない資金管理です。投資額は月々の収入や仕送りの3~10%程度を目安に設定し、余裕を持った運用を心がけましょう。
また、投資のために借金をすることは絶対に避けるべきです。万が一投資に失敗した場合、資産を失うだけでなく、借金として残ってしまう可能性があり、大きなリスクを伴います。
さらに、緊急時に備えて生活費の1~3ヶ月分程度の預貯金を確保しておくことも重要です。余裕資金があることで、安心して投資に取り組むことができます。資金管理を徹底することで、長期的に投資を続けられるでしょう。
投資に関する知識を身に付ける
投資で成功するためには、基礎知識をしっかりと身につけることが欠かせません。投資セミナーや本、動画など多くの情報源があるため、自分に合った学び方を選びましょう。とくに初心者向けのセミナーや入門書は、基礎を固めるために役立ちます。
ただし、情報を集めすぎると混乱してしまうため、注意が必要です。とくに、インターネット上には誤った情報も多く存在します。
そのため、信頼性の高い情報源を見極める目を養い、冷静な判断を心がけましょう。正しい知識を持つことで、より安全な投資が可能になります。
楽して稼げる話はないと思っておく
投資の世界では、「楽して稼げる」という話は、まず疑うことが重要です。相場と比べて異常に高利率をうたう投資話や、簡単に利益が出るという説明には注意しましょう。これらの話には、リスクが隠されていたり詐欺であったりする可能性があります。
また、人に資金を預けることで、自動的に増やしてくれるという話も信用してはいけません。投資は自己責任でおこなうものです。
魅力的に見える投資話こそ慎重に調べ、自分で納得できる形で始めることが大切です。地道な努力を続けることで、長期的な成果を得ることができるでしょう。
まとめ
本記事では、投資初心者の学生でも始められる少額投資の方法について解説しました。投資の中には、NISAや単元未満株投資、ポイント投資など、リスクを抑えつつ手軽に始めやすい方法がいくつもあります。
今回ご紹介したように、資金管理や知識の習得、慎重な判断を意識することで、無理なく安定した資産形成が目指せます。 学生のうちから投資を始めることで、将来の選択肢が広がり、経済的な安心を得られるきっかけになるでしょう。ぜひ本記事を参考にして、少額からでも未来のための資産形成の一歩を踏み出してみてください。